高度な技術と経験をもつ、
呼吸器外科専門医を揃え
万全の体制で患者さんを受け入れています。

外来担当医表

診療科

 

当科について

当院の呼吸器外科は名古屋市立大学から派遣され、2009年に開設されました。以来、肺がんをはじめとする呼吸器疾患の外科治療に取り組んでまいりました。日本呼吸器外科学会専門研修施設です。診療内容は、肺腫瘍や縦隔腫瘍や気胸などの手術、炎症疾患の診断と治療を主に行います。また、肺癌に対する薬物治療も行います。年間100件前後の原発性肺癌手術を施行しており三重県内ではトップクラスです。気胸は24時間受け入れ可能な体制をとっています。
2016年より呼吸器センターとして、呼吸器内科と同じ外来・病棟で業務を行っているためシームレスに治療が行えます。また、持病のある患者さんも総合病院のメリットを生かして、他科と連携して治療を行うことが可能です。
鈴鹿市内の患者さんはもちろん、四日市、津、亀山、桑名、菰野、いなべ、伊賀などの近隣の地域からも患者さんがいらっしゃいます。

特徴

① 肺がんの手術について
当科での肺がん切除は6-8㎝の胸腔鏡補助下小開胸手術を主に行っています。安全性、根治性、低侵襲性のバランスを兼ね備えた手術方法であると考えています。もちろん傷の大きさは小さいに越したことはありません。最も重要なことは安全に手術を行い、がんに対して確実な手術を行うことです。術後の患者さんのケアも重要と考え、術後の痛みが少なくなるように硬膜外麻酔を併用します。また手術中に肋間神経に麻酔行い、患者さんの術後の痛みを減らしています。退院までの日数は術後約4-5日と術後在院期間は短くなっています。肺がんの手術でも小型の肺癌には完全胸腔鏡手術で部分切除を行うこともあります。また、より多くの肺を残せるように区域切除も積極的に行っています。患者さんの病態によって治療方法を検討し、手術が必要であれば最良の手術を提供します。

② 若年者の自然気胸治療について
当院では自然気胸の治療も積極的に行っています。自然気胸は若い男性に多い疾患です。手術が必要な場合には胸腔鏡下手術を行います。術後2日目に退院となります。気胸の手術は術後再発が問題となります。当科では術後再発を減らすために術式を工夫しています。気胸の原因となる肺のう胞を切除する施設が多い中、当院ではなるべく肺を切除しない方法で気胸を治療します。肺のう胞を切除するために自動縫合器を使用すると、気胸再発の原因になることがあるからです。手術が不必要な場合もあり、経験豊富な呼吸器外科医が治療を提案します。

③ 持病のある患者さんの治療について
近年、ご高齢の肺がん患者さんが増えています。ご高齢になるとどうしても持病を持つことが多くなります。持病のある患者さんの手術には注意が必要ですが、総合病院の利点を生かして他の診療科の協力を得て治療を行います。リスクの高い合併症を持つ患者さんの手術にも積極的に取り組んでいます。

④ 当センターでは週1回呼吸器検討会を行っています。呼吸器外科、呼吸器内科、放射線科の医師が集まり、患者さんの治療方針や状態などを検討します。多数の医師が意見を出し合うことでより良い治療を提供できるように努力しています。

 

代表的な疾患・治療

対応疾患

  1. 腫瘍:肺、気管支、縦隔の腫瘍(胸腺腫、胸腺癌など)、胸壁の腫瘍、悪性胸膜中皮腫
  2. 腫瘍以外の疾患:気胸、肺の感染症(非結核性抗酸菌症や肺アスペルギルスなど)、膿胸、肺や気管支の先天性疾患(気管支閉鎖症や肺のう胞など)、胸部外傷

行っている治療

  1. 肺がんの手術:肺全摘、肺葉切除、区域切除、部分切除。進行肺がんに対して気管支や肺の血管形成を伴う拡大手術、肋骨などの胸壁切除を伴う拡大手術。薬物治療後の手術。
  2. 縦隔腫瘍の手術:胸腔鏡手術、血管の形成切除を伴う拡大手術、重症筋無力症に対する拡大胸腺摘出術
  3. 気胸の手術:胸腔鏡下手術が主です。手術が難しい患者さんには気管支鏡での気管支塞栓術や胸膜癒着術なども行っています。
  4. 気管気管支ステント:気管支が狭窄するような悪性疾患に対して行います。
  5. 気管支異物除去:義歯などの異物を気管支鏡で除去します。

 

 

医師紹介

患者さんへのメッセージ

肺や縦隔の手術を専門としています。患者さん一人一人の病気に向き合ってどのような治療が適しているのかを考え、手術が必要な患者さんには最良の手術を提供いたします。

経歴

山口大学
平成12年卒

専門

呼吸器外科

専門医など

日本外科学会専門医・指導医
日本呼吸器外科学会専門医
日本呼吸器内視鏡学会専門医

患者さんへのメッセージ

地域の皆様のお役に立てるよう精一杯頑張ります。

経歴

名古屋市立大学
平成29年卒

専門

呼吸器外科

専門医など

 

患者さんへのメッセージ

痛みの少ない肺癌根治治療(胸腔鏡下肺葉切除術)を数多く経験しています。
肺癌といわれた方のご相談を広く受け付けております。

経歴

名古屋市立大学
昭和59年卒

専門

呼吸器内科

専門医など

臨床研修指導医
日本呼吸器外科学会専門医・指導医・評議員
日本胸部外科学会認定医・指導医
日本外科学会指導医
日本呼吸器内視鏡学会専門医
三重大学医学部臨床講師
【その他】
ベストドクターズ社のBest Doctors In Japan  2012-2013に続いてBest Doctors In Japan 2014-2015、Best Doctors In Japan 2022-2023、Best Doctors In Japan 2024-2025にも選出されました。

 

診療実績

年間実績

  2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024
原発性肺癌 88 98 98 111 111 119 105 98 101 114
転移性肺癌 6 9 6 7 6 6 4 7 5 4
縦隔腫瘍 4 6 5 7 3 3 8 3 5 7
気胸 32 32 17 22 26 18 16 12 9 26
その他 36 46 39 25 32 23 23 38 33 37
合計 166 191 165 172 178 170 156 158 153 188

 

 

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