鈴鹿厚生病院

お問合わせ
059-382-1401
薬剤部より

薬剤部より
精神科で使用される代表的なお薬について

薬剤部

精神科で使用される代表的なお薬について

1)催眠鎮静薬
  不安や緊張を和らげ入眠しやすい状態にします。
ユーロジン、デパス、ベンザリン、ソメリン、フルニトラゼパム、リスミー、ロラメット、マイスリー、アモバン、フェノバール、イソミタール、ベゲタミンA・B、クアゼパム、グッドミン、ハルラック、ダルメート、エバミール

2)抗不安薬
  不安、緊張を和らげます。
ソラナックス、デパス、セレナール、セパゾン、バランス、ホリゾン、グランダキシン、レキソタン、レスミット、メイラックス、ワイパックス、コーパン、セディール

3)抗精神病薬
  不安、興奮を鎮め、幻覚・妄想を軽減します。
ウインタミン、レボトミン、ヒルナミン、ニューレプチル、バルネチール、ロドピン、セレネース、ハロステン、インプロメン、ドグマチール、エミレース、ハロマンス、フルメジン、PZC、クロフェクトン、クレミン、オーラップ、セロクエル、ジプレキサ、ルーラン、フルデカシン、エビリファイ、ロナセン、リスペリドン、インヴェガ

4)抗うつ薬
  うつ状態を改善します。うつ病以外にも不安障害、摂食障害、強迫性障害、パニック障害等にも効果があります。
トリプタノール、トフラニール、アナフラニール、プロチアデン、ノリトレン、アモキサン、ルジオミール、テトラミド、テシプール、 デプロメール、パキシル、トレドミン、デジレル、ジェイゾロフト、ドグマチール、リフレックス、サインバルタ、レクサプロ

5)抗躁薬
  躁状態を改善します。
リーマス、デパケン、セレニカR、テグレトール、ランドセン、リボトリール、トピナ、イーケプラ

6)気分安定薬
  気分の波を調整します。
リーマス、テグレトール、デパケン、セレニカR、ランドセン、リボトリール

7)精神刺激薬
  覚醒作用があります。
コンサータ

8)抗てんかん薬(抗けいれん薬)
  けいれん発作などを治療、予防します。
フェノバール、プリミドン、アレビアチン、ヒダントール、エクセグラン、ランドセン、リボトリール、ホリゾン、ベンザリン、テグレトール、デパケン、セレニカR、マイスタン、トピナ、イーケプラ

9)抗パーキンソン薬
  精神科領域においては、パーキンソン病以外に抗精神病薬の副作用(パーキンソン症状)を軽減・予防する目的で使用することがあります。
アーテン、アキネトン、パーキン、ペントナ、マドパー、パーロデル、シンメトレル

10)抗酒薬
  アルコール依存症の治療に用います。
シアナマイド、ノックビン

11)認知症、脳循環改善薬
  認知症の進行を抑えたり、脳循環をよくして機能を整えます。
アリセプト、シンメトレル、グラマリール、レミニール、リバスタッチ、メマリー

12) 漢方薬等
  病気の症状と患者さまの体質(漢方医学で言われる『証』によって分類)を考慮して選択されます。服用がよりしやすいように顆粒エキス状になっている漢方薬が主流であります。

 

◇ お薬使用上の留意点

1.服用量、服用回数、服用時間は指示された通り守りましょう。

指示されている服用時間は、次の時間を目安として下さい。
・食前・・…食事の前30分
・食直前・・…食事をするすぐ前
・食後・・…食事の後30分後
・食直後・・…食事のすぐ後
・食間・・…前の食事と次の食事の間、すなわち食事の2~3時間後
・就寝前・・…寝る直前か30~60分前
・「何時間ごとに」・・…その時間ごと

2.自分の判断でお薬は勝手に中止しないようにしましょう。

症状が軽くなった、調子がよくなったと思い込み服用を中止してしまった場合には、まだ病気は治りきっていなかったり、再発する確率が高くなることがありますので自分の判断でお薬を中止せず必ず医師に相談して下さい。お薬を服用して、身体が今までと違い「何か変だなあ」などお気づきのことがあれば、医師や薬剤師に申し出て下さい。

3.お薬のやりとりはしないようにしましょう。

似たような症状や病気でも、医師はその人それぞれの症状、訴え、体質、作用特性などに合わせてお薬を出しています。「このお薬は効きますよ」と他人にあげることは絶対にやめましょう。

4.古いお薬は飲まないようにしましょう。

前の病気のときのお薬が残っているから、それを飲もうというのはよくありません。医師はその時の患者さまの状態を見てお薬を出しています。同じような症状でも違う病気であることがよくあります。

5.お薬は正しく保管しましょう。

保管の指示(冷所など)があるものはそのとおり(冷蔵庫など)保管するようにしましょう。
特に保管の指示がないものは直射日光の当たらない、涼しい、乾燥した所に保管するようにして下さい。
お薬は子供の手の届かない所で、常に決まった場所に、お薬以外のものと区別して保管しましょう。

 

◇「お薬手帳」について

「お薬手帳」とは? 「お薬手帳」は、あなたに処方されたお薬の名前、飲む量・回数、アレルギー歴や過去に経験した副作用などの記録を継続的 に残すための手帳です。退院時には必ずお渡しさせて頂きます。

「お薬手帳」を見せることで、どのようなお薬を、どのくらいの期間使用しているのか、また同じお薬や、お薬の飲み合わせがよくない場合、アレルギー歴などの確認ができます。

我々病院と地域とで協力し治療を行っていくためにも、情報共有が必要となります。そのひとつとして、副作用の早期発見・評価(DIEPSS★1)または、納得して服薬することでの効果の指標(DAI-10★2)なども情報のひとつとして活用しています。

★1:DIEPSS:薬剤性錐体外路症状の略語であり、抗精神病薬のみならず、抗うつ薬や中枢作用性のある制吐薬や降圧剤のカルシウム拮抗薬でも出現する可能性のある副作用のと。薬剤を飲み続けるなかで振え・動作緩慢・流涎・そわそわして落ち着かない・こわばり・などないかのチェックをし、不幸にもおこってしまい、重症であれば主治医へ薬剤減量や種類変更の提案をおこないます。医療スタッフによる観察にて予防・早期発見ができます。

★2:DAI-10:薬物治療では御本人の治療への納得した参加が必要となるためこれらを10の項目をチェックしていただくことで評価し、なにか問題あれば解決していくことができます。

 

◇「お薬手帳」活用法!

1.医療機関には、保険証・診察券とともに「お薬手帳」を必ず持っていきましょう。
2.医師、歯科医師、薬剤師に「お薬手帳」の提示を行って下さい。
3.「お薬手帳」は一冊にまとめ、経時的な記録として残していって下さい。
4.外出時や旅行に行かれる時などにも常に携帯していると万が一の時にも安心です。
5.「お薬手帳」に関する質問、疑問点等がありましたら、まずは薬剤師にお尋ね下さい。

 

◇「医薬品副作用被害救済制度」について

医薬品副作用被害救済制度」とは、適正使用したにも関わらず、入院が必要な程度の健康被害を救済する公的制度です。
詳しくは〔救済制度相談窓口〕フリーダイヤル:012049-931 か 医師・薬剤師にお尋ねください。

 

ページトップへ戻る