鈴鹿厚生病院

お問合わせ
059-382-1401
薬剤部より

薬剤部より
医薬分業について

薬剤部

医薬分業について

はじめに

薬剤部では、病院機能・薬剤部運用を十分に生かす方策の一つとして『医薬分業』による『院外処方箋発行』を平成15年4月21日より実施しております。
患者さま、ご家族の皆さまや「かかりつけ薬局」さまにはご理解とご協力を賜りましてこれまでは、順調に推移してきたと思われます。この場をお借りしまして、感謝の意を表し御礼申し上げます。当院におきましては、さらに皆さまとともに医薬分業を育んで定着させていきたいと考えております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

院外処方箋発行からお薬服用までの流れ

1.患者さま来院。

2.診察券を外来窓口へ提出して受付をします。
(但し、新規患者さま・保険変更の場合は総合案内で受付を済ませてから外来窓口にすすみます。)

3.診察。

4.医師が院外処方箋(お薬の名前、種類、量、使い方などが書かれています。)を作成します。

5.患者さまが「かかりつけ薬局カード」を外来受付者に提示していただきます。

6.外来受付者により、かかりつけ薬局へ院外処方箋がFAXされます。

7.患者さまは、外来受付者より院外処方箋を受け取っていただきます。

8.患者さまは、院外処方箋を病院会計に提出して病院確認印をもらっていただきます。

9.患者さまは、院外処方箋をかかりつけ薬局へもっていきます。
(院外処方箋の有効期限は、交付日を含めて4日間です。期限を過ぎると無効になりますのでご注意下さい。また処方箋の再発行はいたしませんので大切に扱って下さい。)

10.患者さまは、かかりつけ薬局にてお薬の説明を受けて、お薬をもらい、お薬代をお支払いください。

11.患者さまは、お薬を指示通りに服用・使用していただきます。

お問い合せ

お問い合わせ先

電話(059)382-1401
FAX(059)382-1402
 処方内容について:外来受付、医師が対応
 会計について:会計窓口が対応
 保険などについて:医事課が対応
 調剤方法などについて:薬剤部が対応

医薬分業とは

医師や歯科医師の診察を受けた際に、お薬をもらう代わりにお薬の処方(お薬の名前、種類、量、使い方など)が書いてある処方箋をもらい、その処方箋を持って街の保険薬局でお薬をもらう方式のことを言います。
薬局では、薬剤師が書かれているお薬の量や飲み合わせなどをチェックした上で調剤し、またお薬を渡す際には、お薬についての服薬指導をした上で、処方箋と引き換えに皆さんにお薬が渡されます。
医薬分業は、医師と薬剤師がそれぞれの専門分野で業務を分担し、地域医療の質的向上をはかろうとするものです。

 

「かかりつけ薬局」とは

「かかりつけ薬局」とは、どの医療機関で処方箋を受け取った場合でも、必ずそこに持っていき、お薬の調剤を受けると決めた薬局のことです。
ちょっとした病気の診察や日常の健康相談などは、身近な「かかりつけのお医者さん」で行うと安心であるように、薬局についても、お薬の使い方や疑問に答え、よき相談相手になってもらえる「かかりつけ薬局」を持つことをおすすめします。

「かかりつけ薬局カード」とは

鈴鹿市薬剤師会では「かかりつけ薬局」にて、「かかりつけ薬局カード」を患者さまにお渡ししています。お持ちでない患者さまは一度、「かかりつけ薬局」でお尋ね下さい。
「かかりつけ薬局カード」には薬局名、FAX番号、電話番号、患者さまの名前が記載できます。
患者さまが病医院を受診されて、お薬を院外処方箋で受け取る際には、「かかりつけ薬局カード」の提示によりすみやかに、「かかりつけ薬局」へお薬の内容がFAXされ、お薬の待ち時間短縮につながるサービスが受けられます。

医薬分業Q&A

Q1:お医者さんは、どうして処方箋を出すのですか?

A:お医者さんは処方箋を出し、お薬のことを専門家である薬剤師にまかせることで、一層診療に専念することができます。その結果患者さまは、より充実した医療を受けられるようになります。

Q2:お薬だけほしい場合は、お医者さんに行かなくても薬局で調剤してもらえますか?

A:いいえ、それはできません。
薬剤師は、お医者さんの診断の結果、症状に応じて出された処方箋に基づき調剤をしますので、その都度、受診しなければなりません。

Q3:どんな薬局を「かかりつけ薬局」に選べばいいのですか?

A:お薬を扱う店には「薬局」と「薬店」がありますが、「薬局」であればどこでも処方箋により調剤できます。「調剤室」があり、薬剤師が必ずいるところが「薬局」です。また、「処方箋受付」「保険調剤」「保険薬局」「基準薬局」などの表示があるところは必ず「薬局」ですので、どこでも調剤できます。地理的に便利で薬歴簿の作成やお薬に関する相談に親身になって応えてくれる「薬局」を選びましょう。薬局選びの目安の一つに都道府県薬剤師会が審査して認定する「基準薬局」があります。

Q4:お薬はいつでも調剤してもらえますか?

A:処方箋の使用期間内なら、いつでも調剤してくれます。処方箋があれば代理の人でも受け取れますし、処方箋を頂いておき後で受け取ることもできます。ただし、処方箋がない場合には、お薬をもらうことはできません。きちんと医師の診察を受けて、処方箋をもらってから薬局にいきましょう。
なお、処方箋の使用期限は交付日を含め4日以内です。

Q5:処方箋を薬局に持っていくと調剤の前に色々と聞かれますが、なぜでしょうか?

A:お薬を安全に使用していただくために必要なことをお聞きします。例えば、以前にお薬で副作用やアレルギーがおきた事はなかったか、他にどんなお薬を服用しているかなど、心配がない事を確認して調剤します。なお、一度お聞きしたことは薬局で記録(薬歴といいます)しておき、次回の調剤に役立てます。
かかりつけ薬局を決めておくと、あなたの使用するお薬(2カ所以上の医療機関からのお薬や大衆薬など)の重複や相互作用をチェックできるので、より一層安全なお薬の使用が期待できます。

Q6:医療機関と薬局の両方にお金を支払うので、負担が増えてしまうのではないですか?

A:病医院より直接お薬をもらうよりも、負担は少し増えますが、お薬の適正使用につながります。薬剤師へ支払う技術料の分、調剤薬局窓口で支払う金額は若干増える事になります。しかし、薬剤師の指導が治療の効果を高めたり、同じお薬の使用をチェックすることによりお薬のムダがなくなるので、結果的に費用はかからないことになります。
なお、病医院と同じように、薬局でも老人保健、労災保険などが適用になります。

薬物療法

精神科で使用される代表的なお薬について

お薬使用上の留意点
1) 服用量、服用回数、服用時間は指示された通り守りましょう。
指示されている服用時間は、次の時間を目安として下さい。

食前 食事の前 30 分
食直前 食事をするすぐ前
食後 食事の後 30 分後
食直後 食事のすぐ後
食間 前の食事と次の食事の間、すなわち食事の2~3時間後
就寝前 寝る直前か 30 ~ 60 分前
「何時間ごとに」 その時間ごと

2)自分の判断でお薬は勝手に中止しないようにしましょう。
症状が軽くなった、調子がよくなったと思い込み服用を中止してしまった場合には、
まだ病気は治りきっていなかったり、再発する確率が高くなることがありますので自分の判断でお薬を中止せず必ず医師に相談して下さい。
お薬を服用して、身体が今までと違い「何か変だなあ」などお気づきのことがあれば、医師や薬剤師に申し出て下さい。

3) お薬のやりとりはしないようにしましょう。
似たような症状や病気でも、医師はその人それぞれの症状、訴え、体質、作用特性などに
合わせてお薬を出しています。「このお薬は効きますよ」と他人にあげることは絶対にやめま
しょう。

4) 古いお薬は飲まないようにしましょう。
前の病気のときのお薬が残っているから、それを飲もうというのはよくありません。
医師はその時の患者さまの状態を見てお薬を出しています。
同じような症状でも違う病気であることがよくあります。

5) お薬は正しく保管しましょう。
保管の指示(冷所など)があるものはそのとおり(冷蔵庫など)保管するようにしましょう。
特に保管の指示がないものは直射日光の当たらない、涼しい、乾燥した所に保管するようにして下さい。
お薬は子供の手の届かない所で、常に決まった場所に、お薬以外のものと区別して
保管しまし ょう。

「お薬手帳」について

◇「お薬手帳」とは?


「お薬手帳」とは? 「お薬手帳」は、あなたに処方されたお薬の名前、飲む量・回数、アレルギー歴や過去に経験した副作用などの記録を継続的 に残すための手帳です。退院時には必ずお渡しさせて頂きます。 「お薬手帳」を見せることで、どのようなお薬を、どのくらいの期間使用しているのか、また同じお薬や、お薬の飲み合わせがよくない場合、アレルギー歴などの確認ができます。 我々病院と地域とで協力し治療を行っていくためにも、情報共有が必要となります。そのひとつとして、副作用の早期発見・評価(DIEPSS★1)または、納得して服薬することでの効果の指標(DAI-10★2)なども情報のひとつとして活用しています。 ★1:DIEPSS:薬剤性錐体外路症状の略語であり、抗精神病薬のみならず、抗うつ薬や中枢作用性のある制吐薬や降圧剤のカルシウム拮抗薬でも出現する可能性のある副作用のと。薬剤を飲み続けるなかで振え・動作緩慢・流涎・そわそわして落ち着かない・こわばり・などないかのチェックをし、不幸にもおこってしまい、重症であれば主治医へ薬剤減量や種類変更の提案をおこないます。医療スタッフによる観察にて予防・早期発見ができます。 ★2:DAI-10:薬物治療では御本人の治療への納得した参加が必要となるためこれらを10の項目をチェックしていただくことで評価し、なにか問題あれば解決していくことができます。


☆1:DIEPSS

☆2:DAI-10

 

◇「お薬手帳」活用法!

1.医療機関には、保険証・診察券とともに「お薬手帳」を必ず持っていきましょう。
2.医師、歯科医師、薬剤師に「お薬手帳」の提示を行って下さい。
3.「お薬手帳」は一冊にまとめ、経時的な記録として残していって下さい。
4.外出時や旅行に行かれる時などにも常に携帯していると万が一の時にも安心です。
5.「お薬手帳」に関する質問、疑問点等がありましたら、まずは薬剤師にお尋ね下さい。

「医薬品副作用被害救済制度」について

「医薬品副作用被害救済制度」とは、適正使用したにも関わらず、入院が必要な程度の健康被害を救済する公的制度です。
詳しくは〔救済制度相談窓口〕フリーダイヤル:0120-149-931 か医師・薬剤師にお尋ねください。

ページトップへ戻る