放射線部

一般撮影装置

Digital Diagnost  〔Philips〕
検像システム  (PSP)

放射線部において一般撮影(検査)とは、俗に言うX線(レントゲン)写真を撮影する検査のことです。 それに対し、X線を用いた特殊検査とは、乳房撮影検査・透視検査・CT検査・血管撮影検査・骨塩定量検査 などがあります。また、RI(放射性同位元素)からでるγ線を用いるRI検査(核医学検査)や、磁場と電波 を用いて画像を得るMRI検査もあります。
X線の性質は、人体を通過する組織やその厚さにより透過(通過)してくる割合が異なります。 また、X線はフィルムに感光するという性質もあります。X線の透過の割合は、空気やガスは透過しやすく、 続いて脂肪・筋肉・臓器・骨の順に透過しにくくなっています。この透過してくる割合をコントラストとして 画像にするのが一般撮影です。 一般撮影では、胸部や腹部・骨・関節等の撮影がよく行われます。

 


胸 部: 肺の状態や腫瘤・心臓の大きさや形・胸部大動脈・胸部の骨や軟部組織等の観察
腹 部: 消化管のガスの状態や太さ・胆嚢や腎臓尿管の結石・臓器や筋肉その他軟部組織の大きさやコントラスト・腹水の有無等の観察
骨関節: 骨や関節の形や状態・骨折の有無・筋肉や軟部組織等の観察や計測

以前は、普通の写真と同様に人体を透過してきたX線をフィルムに感光させ写真(アナログ写真)にしていま したが、現在はデジタルカメラと同様に特殊なX線感光物質を用いたコンピューテッドラジオグラフィー (CR)やX線感光素子を用いたフラットパネル装置(FPD)を用いてデジタルX線画像を得ています。
当病院では平成14年2月にCRおよびFPD診断装置を導入し、一般撮影画像をデジタル化しました。 また平成21年11月には、デジタル画像サーバーやビューアー(画像観察装置)を導入し、診察室や病棟との オンライン化により、フィルムレス(フィルムが無い)システムを構築しました。
デジタルX線写真は、コンピュータによる画像処理により、軟部から骨部まで画質が均一で安定した鮮明な画像が 得られ、画像は診察室のビューアー上でコントラストや濃度・拡大率等を変えることも可能なため、豊富な診断情 報が得られます。また、デジタル情報である画像情報は劣化することなくコンピュータに保存を行っています。  
検査における注意事項及びお願い    
妊娠している場合やその可能性がある場合は、検査前に申し出て下さい。    

X線検査における障害陰影(診断の邪魔になる影)となるものには、アクセサリー類や湿布・エレキバン・カイロ・下着の金具・ファスナー・ボタン・厚手の服・厚手のプリントのある服等があります。
撮影部位によって支障のある場合は、衣類を脱いで頂たり検査着に着替えてもらう場合があります。

ご協力、よろしくお願いします。

 

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