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中央検査科

理念

患者さんへのサービス向上に力を入れ、安心・安全な対応、正確で迅速な検査をめざしより良い医療をサポートします。



スタッフ

臨床検査技師長  信太 俊範
臨床検査技師   5名

認定資格

超音波検査士        2名
認定血液検査技師      1名
緊急臨床検査技師      1名
血管診療技師        1名
医療情報技師        1名


検査業務内容

ご覧になりたい項目をクリックしてください

生理検査  ▷ 一般検査 ▷ 血液・凝固検査  
輸血検査  ▷ 細菌検査  ▷ 生化学・免疫検査

生理機能検査
生理機能検査には、標準12誘導心電図検査、ホルター心電図検査、呼吸機能検査、聴力検査、末梢神経伝導速度検査、脳波検査、超音波検査等があります。

心電図検査
両手・両足と胸部に6つの電極を装着し、体表から心臓の活動電位をとらえる検査です。検査は数分ほどで、痛みや不快感を伴う検査ではありません。不整脈・狭心症・心筋梗塞などを見つけることができます。

ホルター心電図
心電図検査の一種で、24時間以上の長時間にわたって、患者さんが日常生活を送る中での心拍数や心臓のリズムを測定する検査です。患者さんが装着する携帯型の記録装置に電極を取り付け、心電図信号を記録します。この検査により、心臓のリズム異常や不整脈、めまいや失神などの症状が起こる原因を調べることができます。電極の取付けは約10分ほどですが、24時間後(翌日)機器の取り外しに来院する必要があります。機器を付けている間は、入浴・シャワー等の水がかかることや、大量に汗をかく運動等ができません。

血液脈波検査(ABI/PWV)
両手両足の血圧と脈波の伝わり方を調べることで、足の動脈の詰まり(ABI)がないか、動脈硬化の程度(PWV)がどのくらいかを調べます。検査は約10分程度で、痛みや不快感はありません。

呼吸機能検査
呼吸機能検査は、肺の大きさや、息を吐く勢いなどを調べる検査です。検査は数分から10分程度で終わり、痛みや不快感はありませんが、患者さんの協力(努力)を必要とする検査です。肺の病気や喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器系の疾患の診断や、治療効果の評価ができます。また、手術時の麻酔や呼吸管理が安全に行えるかの判断にも用いられます。

脳波検査
脳波検査は、脳の電気活動を測定する検査です。頭皮に取り付けた電極から、脳の電気信号を計測し、その波形を記録します。検査中は、患者さんは目を閉じて静かに寝た状態で検査します。軽い刺激(光、深呼吸等)を与えることがありますが、痛みや不快感はありません。検査は約40~60分程度かかります。この検査により、てんかんや脳神経疾患などの診断や、脳の機能評価が行われます。

末梢神経伝導検査
末梢神経伝導速度検査は、末梢神経の機能を評価する検査です。手首や足首に電極を貼り付け、小さな電気刺激を与え、神経の伝導速度や反応を測定します。この検査は、小さな刺激を与えるため、多少の痛みを感じることがあります。検査は30分から60分程度かかります。この検査により、神経の機能障害や神経疾患の診断や進行度合い、治療効果の評価が行われます。

超音波検査(エコー検査)
超音波検査は、超音波を利用して体内の臓器や組織を調べる検査です。検査部位にジェルを塗り、超音波探触子を当てて検査します。検査時間は検査する部位によって、10~60分程度かかります。痛みや不快感はほとんどありません。この検査により、腹部や甲状腺、心臓、血管、子宮や卵巣、胎児などの内部の様子や血液流量や血管の狭窄の程度を観察し、病変や異常があるかを確認することができます。

運動負荷試験(エルゴメーター)
心電図や血圧を測定しながら、自転車漕ぎの運動をして心臓に負荷をかけて、心電図の変化を見る検査です。不整脈や、虚血等がわかります。検査時間は、約30分程度かかります。胸部の症状が出たり、運動による疲労感が伴うことがあります。

一般検査
尿・便・穿刺液(髄液・胸水・腹水・関節液等)の検査を行っています。

尿検査
尿検査は、尿の成分や性状を調べる検査です。検査項目には、尿中の糖やタンパク質、ビリルビン、腎機能に関する物質、微生物の有無、赤血球や白血球の有無などが含まれます。この検査により、尿路感染症、腎臓疾患、糖尿病など、尿に異常がある疾患を診断することができます。尿検査は、簡便で非侵襲的であり、多くの疾患に対する初期発見や治療効果の判定に役立っています。また、尿沈渣検査ではさらに詳しく顕微鏡で尿中の細胞や成分などを調べます。

便潜血検査
便潜血検査は、便中に微量の血液が含まれているかどうかを調べる検査です。通常、健康な人の便には血液が含まれていませんが、大腸がんや大腸ポリープ、炎症性腸疾患などの疾患を見つけることができます。

髄液検査
髄液検査は、脳や脊髄の周りにある脳脊髄液(髄液)を採取し、細胞数や蛋白量、グルコース濃度、微生物や細胞などの存在を検査することで、神経系の疾患や感染症などの診断に役立つ検査です。

穿刺液検査
胸水・腹水の細胞数や細胞の種類、蛋白・糖などを検査しそれらの体液が貯留した原因を調べます。関節液は関節炎の原因となる結晶の鑑別を検査します。

血液・凝固検査
血液検査では、血液中の赤血球数・白血球数・血小板数・ヘモグロビン濃度・白血球分類を全自動血球計算装置で測定しています。 貧血、炎症、白血病、リンパ腫等の疾患の診断に役立ちます。また、凝固検査には、プロトロンビン時間(PT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)、フィブリノーゲンといった凝固系(血を固める)を調べる検査、Dダイマー、FDP、ATⅢといった線溶系(血を溶かす)を調べる検査があります。

輸血検査
輸血検査は、輸血を受ける患者に対して、安全かつ効果的な輸血を行うために行われる検査です。ABO血液型、Rh因子、不規則抗体検査、交差適合試験(クロスマッチ)を行います。不規則抗体検査、交差適合試験(クロスマッチ)は、患者さんに輸血が必要となった場合に、提供された血液と患者さんの血液が反応しないかどうかを調べる検査です。この検査は、輸血によって生じる潜在的な危険性を最小限に抑えるために、非常に重要な検査です。


細菌検査
私達の体の中にはたくさんの目に見えない小さな菌(常在菌)がいます。しかし発熱・化膿・下痢・肺炎などの症状が現れたときには常在菌とは異なる菌に感染して悪さをしている可能性があります。細菌検査では血液・尿・便・喀痰に潜んだ細菌の検査を行っています。

一般細菌検査
◇顕微鏡検査
病原菌の存在や、炎症を起こしているかを確認するために、検体を染色して顕微鏡で観察する検査です。
◇同定検査
患者さんから採取した検体を菌が発育するための培地に塗って適切な環境の中で培養を行います。発育した菌を使って性状を確認し、菌が何であるか決めるのが同定検査です。
◇薬剤感受性検査
菌の種類や感染している場所によって、抗生物質の種類や量が異なります。
同定された菌が、どんな抗生物質が効くのか、どれだけの量が必要なのかを検査しています。

◇チーム医療

ICT(感染制御チーム): 微生物の院内感染を防止するのため、院内全体の感染動向の早期把握や感染対策を適切に管理する医師、看護師、臨床検査技師、薬剤師を中心としたチームの活動をしています。
AST(抗菌薬適正使用支援チーム): 微生物の感染の発生や蔓延、耐性化を抑制するため、抗菌薬の使用を適切に助言、指導する医師、看護師、臨床検査技師、薬剤師を中心としたチームの活動をしています。


生化学・免疫検査
血液や体液などから、特定の物質(タンパク質、酵素、ホルモンなど)の量や活性を測定する検査です。また、抗体や抗原などの免疫反応に基づく検査も含まれます。疾患の診断や治療、健康診断などに幅広く用いられています。

主な生化学検査項目は、下記のとおりです。

糖代謝の検査: Glu、HbA1c
肝胆膵系の検査: AST、ALT、γGTP、ALP、ChE、LDH、TP、ALB、T-bil、AMY
心筋の検査: LDH、CK、BNP、NTproBNP、トロポニンI
脂質系の検査: T-Cho、TG、HDL、LDL
腎臓の検査: BUN、Cre、UA
炎症の検査: CRP
腫瘍関連の検査: CEA、CA19-9、PSA
ホルモン関連の検査: FT3、FT4、TSH
感染症の検査: HBV、HCV、HIV、梅毒の検査、コロナウイルス抗原定量検査

【臨床検査技師を目指されている方、就職や転職を考えてみえる方へ】

臨床検査技師は、医療の現場で欠かせない存在です。患者さんの健康を守るために、正確で迅速に検体の採取から検査結果の提供をするだけでなく、臨床検査の専門家として助言することもあります。臨床検査技師になるためには、大学の臨床検査関連の学科や専門学校に進学し、臨床検査技師の国家資格を取得することが必要です。また、どんな仕事なんだろう?病院で働いてみたいと興味をお持ちの方は、ぜひ一度、病院見学されることをお勧め致します。当病院までお問合せ下さい。