Greetings院長あいさつ

 新年あけましておめでとうございます。旧年中は地域の皆さまには当院に多大なるご厚情をいただき、心より御礼申し上げます。
 さて、2020年1月に我が国で第1例目が確認された新型コロナウイルス感染症ですが、昨年5月8日にようやく「5類感染症」に移行しました。いくつもの流行を繰り返し、ようやく小康状態に至ったわけですが、この約3年半の間、当院も「玄関前での発熱チェック」「発熱外来の開設」「入院前のコロナの抗原検査」「コロナ専用病棟の開設」「コロナワクチンの接種」などこれまで経験したことのない事態に直面しました。また何度か「院内クラスター」が発生し、手術制限や救急の受け入れ停止を余儀なくされ、皆さまには大変ご迷惑をおかけいたしました。現在も院内でのマスク着用の推奨や面会制限などを継続しており、コロナ前の状態には戻れてはおりませんが、何卒ご理解いただきますよう宜しくお願い申し上げます。
 こうしたコロナ禍の中でしたが、当院の救急車の受け入れ件数は2022年度(2022年4月〜2023年3月)には8,010件と初めて8,000件を超えました。そして2023年度はすでにこれを上回りそうな勢いです。今年4月からは「医師の働き方改革」が始まり、医師の長時間労働や時間外勤務が制限されることから、救急体制の維持には多くの困難が伴うことが予測されます。しかし、当院の使命である「断らない救急」を継続し、この地域の皆さまの救命救急に貢献できるよう鋭意努力してまいります。
 また、当院は松阪・東紀州地区唯一の地域がん診療拠点病院であり、がんの診断・治療には特に力を入れています。その一環として低侵襲で体に優しいがんの手術であるロボット支援手術を2021年11月、前立腺がんに対してを導入しましたが、さらなる充実を目指して、昨年1月、ロボット内視鏡手術センターを開設しました。泌尿器科(前立腺がん、腎がん、膀胱がん)に加え、昨年2月には外科(大腸がん)、10月には婦人科(子宮がん)でもロボット支援手術を開始しており、本年はさらに適応症例の拡大と症例数の増加を図りたいと考えています。
 「救急」そして「がん診療」を中心に本年もこの地域の皆様に良質の医療を提供できるよう、職員一同、日々努めてまいります。何卒ご支援賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

令和6年1月
                            病院長 田端正己

《略歴》
1986年  3月 三重大学医学部卒業
1986年  6月 三重大学第一外科入局
1994年  1月  亀山市立医療センター外科
1996年 10月 三重大学第一外科 助手
1999年 10月 三重大学第一外科 講師
2005年  4月 三重大学肝胆膵・乳腺外科 講師
2008年  7月 三重大学肝胆膵・移植外科 准教授
2014年  4月 松阪中央総合病院 診療部長
2017年  4月 松阪中央総合病院 副院長
2022年  4月 松阪中央総合病院 院長

《学会資格など》
日本外科学会 専門医・指導医
日本消化器病学会 専門医・指導医・財団評議員
日本消化器外科学会 専門医・指導医
日本肝胆膵外科学会 高度技能指導医・評議員
日本胆道学会 指導医・評議員
日本膵臓学会 認定指導医
日本腹部救急医学会 教育医・評議員
日本外科系連合学会 評議員
日本臨床外科学会 評議員
日本農村医学会 評議員
日本膵・胆管合流異常研究会 世話人
日本胆膵病態・生理研究会 世話人
三重大学医学部臨床教授
Best Doctors in Japan 2016-2017,2018-2019,2020-2021,2022-2023

ご利用される方

入院される方へ

  • 入院手続き・持ち物・入院生活について・面会について・退院について

TOP