三重北脊椎センターを開設いたしました。

当院では2021年1月から近藤整形外科部長の赴任に伴い、三重北脊椎センターを開設させていただきました。

対象とする疾患はせぼね(頸椎、胸椎、腰椎)が原因で症状を起こす疾患すべてです。

【対象疾患】

〇 腰・頚・背中の痛み〇 腰部脊柱管狭窄症
〇 腰椎椎間板ヘルニア〇 頚椎椎間板ヘルニア
〇 頚椎症性脊髄症〇 変形性脊椎症 など

【担当医師】

【腰痛で悩まれている患者様へ】

腰痛は有病率30%程度もあり、みなさん一度は腰痛で悩まれたことがあるのではないでしょうか。腰痛の原因にもさまざまなものがあります。
頻度の多い椎間板性腰痛、椎間関節の痛み、筋膜性腰痛など通常の腰痛であれば、2週間以内ぐらいで痛みも自然に治まることが多いです。
しかしながら、圧迫骨折、化膿性脊椎炎、脊椎腫瘍など注意が必要な疾患も腰痛の原因としてあげられます。症状が長く続く場合は一度検査を受けていただければと思います。さらに腰痛にともなって、下肢まで痛い場合もあります。その場合は腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアによって、神経が圧迫されてしまっている可能性があります。MRI検査で神経の状態を確認したほうがよいです。
また、しびれでお困りの方も多いと思います。こちらも末梢神経から脊髄まで、神経症状の可能性があります。さらに、手足の動きまで悪くなってきた場合は手術が必要な脊髄症状の可能性があります。
手の細かい動作ができなくなってきたり、歩行がぎこちなくなる頚椎症性脊髄症や、歩行すると下肢がしびれて痛くなりますが、休むと治まる腰部脊柱管狭窄症など、脊椎疾患はさまざまです。
受診いただければ、責任を持って、しっかりと診療させていただきます。検査により現在の脊椎の状態を把握して、対処法をわかりやすくご説明させていただきます。

【最新の手術システムを整備】

手術が必要な患者様には状態に応じた最良の方法を選択いたします。低侵襲な内視鏡手術から、多椎間固定術まで対応できるように最新の設備を準備しております。
脊椎センター開設に伴い、従来の手術機器に加え、以下の機器を整備いたしました。

◎脊椎手術用手術台
◎移動型X線撮影装置
◎整形外科手術用顕微鏡
◎手術支援用ナビゲーションシステム
◎誘発電位検査装置
◎4K内視鏡手術システム
◎電動式骨手術器械
◎脊椎手術用硬性内視鏡セット
◎高周波ラジオ波メス

【低侵襲な手術加療】

脊椎圧迫骨折に対しても適応に応じて経皮的椎体形成術という低侵襲な手術加療が可能です。

【手術をしないヘルニア治療  椎間板内酵素注入療法】

腰椎椎間板ヘルニアに対する椎間板内酵素注入療法という注射で椎間板ヘルニアを溶かす治療もあります。

当院は、三重県でも数少ない認定施設です。

【医師要件】

① 日本脊髄外科学会指導医もしくは認定医
② 椎間板穿刺経験がある、もしくは腰椎椎間板ヘルニア手術 50 例以上の経 験がある医師

【施設要件】

① X 線透視設備(C-アームなど)があり清潔操作のもと本剤を投与可能な施設 
② ショック・アナフィラキシーに対応可能な施設 
③ 緊急時に脊椎手術ができる、または脊椎手術ができる施設と連携している 施設 
④ 入院設備がある施設 下記の医師・施設のうち上記の要件を満たすものを対象といたします。

日本脊髄外科学会ホームページ内 指導医一覧・認定医一覧
  http://www.neurospine.jp/original17.html#

患者様と相談させていただきながら、ご希望に合わせた治療を行っています。
せぼねに関する心配ごとがございましたらどうぞお気軽にご相談ください。

【リンク集】

※ 整形外科医師紹介へのリンク
  http://www.miekosei.or.jp/4_ish/g-sinryoka/g-seikei

※ 外来担当表へのリンク
  http://www.miekosei.or.jp/4_ish/outpatient/g-tantoui

※ 脊椎疾患へのリンク
  日本整形外科学会  https://www.joa.or.jp/public/sick/index.html
  日本脊椎脊髄病学会 http://www.jssr.gr.jp/general/