薬局・薬剤師の方へ

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後発医薬品変更の情報提供について

後発医薬品変更の情報提供について

院外処方箋において後発医薬品に変更された場合は、下記内容の情報提供を
FAX:  059 - 384 - 1011  (薬剤部のFAX)にお願い致します。
用紙はこちらからダウンロードできます。(PDF版word版)


ダウンロードにはAdobe Acrobat.4.0以上が必要となります。
(Adobe Acrobatは無料でお取りいただけます)


患者氏名、当院の患者番号(処方箋左上段の0から始まる数字)、処方箋交付日、処方医名、処方薬品名及び変更薬品名、製薬会社名、調剤日、保険薬局名、薬剤師名、連絡先
◇連絡表をご利用ください。(PDF版word版)
◇個人情報ですから、FAX送信先等、確実に取り扱ってください。
◇後発医薬品は「効能・効果」承認の確認をお願いします。


 

疑義照会による処方箋変更の連絡

疑義照会により、処方が変更になった場合は、下記の内容を
FAX:059-384-1011 (薬剤部のFAX)に送ってください。
カルテ記載、入力変更の確認をさせていただきます。

用紙は、後発医薬品変更の情報提供のものと共有していただきます。


 

調剤内規

Ⅰ.錠剤、カプセル

【1】内用剤(PTPシート、SP包装)
  • 錠剤が薬袋の中でバラバラにならないよう、輪ゴムで結束する。
  • バラバラになった錠剤・カプセルを払い出す場合、例えば、7錠分を1錠ずつで払い出す場合は、ビニールの小袋(パッチン袋)に入れて払い出す。
  • 一包化不可で、PTPシート、SP包装での払い出しをおこなう薬剤を表Aに示す。
表A
アクトネル錠75㎎ アサコール錠400㎎ アボルブカプセル0.5㎎ アレンドロン酸錠35㎎
アローゼン顆粒 アンジュ21錠 アジスロマイシン錠250㎎ アスパラカリウム錠300㎎
エンテカビル錠0.5㎎ エルカルチンFF錠250㎎ エフィエント錠20㎎ エフピーOD錠2.5㎎
オーグメンチン配合錠250RS キプレスチュアブル錠5㎎ ゾフルーザ錠10㎎、20㎎ トビエース錠4㎎
ナゼアOD錠0.1㎎ バイアグラ錠25㎎、50㎎ プラザキサカプセル75㎎、110㎎ ベルソムラ錠15㎎、20㎎
ホスレノールOD錠250㎎ マーベロン21 マグミット錠330㎎ ミグシス錠5㎎
メスチノン錠60㎎ メトトレキサートカプセル2㎎ ミラペックスLA錠0.375㎎、1.5㎎ ラミクタール錠25㎎、100㎎
リカルボン錠50㎎ リザトリプタンOD錠10㎎ レミッチカプセル2.5μg レルパックス錠20㎎
レボレード錠12.5㎎ ルナベル配合錠    
【2】一包化調剤

自動錠剤分包機を使用して、一包化調剤をおこなう。

(1)対象となる処方、薬剤
  • 処方オーダーの際に、「一包化する」の指示があるもの
  • 処方オーダーの際に、「処方ごとに一包化」の指示があるもの
  • 処方オーダーの際に、同一Rp)の中に分割される薬剤が含まれるもの
(2)対象となる処方、薬剤
  • 処方オーダーの際に「一包化しない」の指示があるもの
  • 厳密な管理が必要な薬剤(麻薬、覚醒剤原料)
  • 一包化により、品質に問題が発生する薬剤
  • 抗がん剤、表1の薬剤
【3】包装単位がバラ包装のみの薬剤の場合

処方されたら、自動分包機にデータが送られ、コンベアで手まきをおこなう。ボトルでの払い出しはおこなわない。

バラ包装しかない薬剤
塩酸プロカルバジンカプセル50㎎ テノゼット錠300㎎ ヒルナミン錠25㎎ フロリネフ錠0.1㎎
ベサノイドカプセル10㎎ ヘプセラ錠10 ベムリディ錠25㎎ メソトレキセート錠2.5㎎
レスタミンコーワ錠10㎎      
ボトルのまま払い出す薬剤

ベムリディ錠25㎎はバラ錠しか製剤がないため、払い出しはボトルのままとする。

塩酸バンコマイシン散の払い出し方法
  • 投与初回となる場合、抗MRSA薬使用届に必要事項を記載する(ザイボックス錠も同様の届け出をおこなう)。
  • 外来処方の場合は、「塩酸バンコマイシン散を内服される患者さんへ」を添付して払い出しをおこなう。この用紙は、「1バイアル 分4」の用法で作成されているため、「4バイアル 分4」の場合は、用法の修正をおこない払い出しをおこなう。
【4】錠剤の分割

1回の服用量が、1/2錠、1/4錠、3/4錠など、錠剤の分割が必要な場合、自動分包機を使用して分包をおこなう。

分割の可否

下記の表に従い、分割可能な薬剤のみ対応する。

分割可能 分割不可
  • 割線のある薬剤
  • 割線のない薬剤のうち、製剤的に分割可能と判断した場合

    上記の分割可能な薬剤は、新規採用したとき、自動分包機に「分割可能な薬剤」として登録をおこない、コンベアで分包できるように設定する。
  • 抗がん剤
  • 吸湿性が高い薬剤
  • 腸溶錠、徐放性剤などの加工された薬剤
  • 無包装状態で着・変色がある薬剤
  • 無包装状態で安定期間が30日未満
  • 均一に分割できない薬剤
(分割した際に余った半錠の運用規定) 
  • 分割後も錠剤の識別が容易で、製剤的安定性があるもの(表に記載されている薬剤)は、チャック付き袋にPTPシートの名称部分を貼付し、乾燥剤を入れ「各薬剤の錠剤棚」で保管する。
(半錠予製の運用規程)
  • 予製を入れるボトルは、1剤につき2つ用意し、赤シール、黄シールを貼り区別する。
  • 予製担当者が予製ボトルと対象薬剤を用意し、別の作成者が、相違ないかを確認してから、予製を作成する。作成後は、「半錠予製の作成記録」に、製造番号、作成日、作成者の押印を記載する。
  • 予製を使用するときには、「半錠予製の作成記録」に使用開始日、押印を記載する。以後は、予製ボトルが空になるまで、所定の場所で管理する。
  • 対象薬剤は以下の表に記載されているものとする
アムロジピンOD錠5㎎ アトルバスタチン錠10㎎ アゾセミド錠30㎎ カルベジロール錠2.5㎎、10㎎
グリメピリド錠1㎎ スピロノラクトン錠25㎎ チラーヂン錠50μg ナフトピジル錠50㎎
バルサルタン錠80㎎ ピタバスタチンOD錠2㎎ ビソプロロール錠5㎎ フェブリク錠20㎎
フロセミド錠20㎎ プレドニン錠5㎎ ペリンドプリル錠4㎎ ワーファリン錠1㎎
エリキュース錠5mg エンレスト錠100mg リクシアナOD錠60mg  
【5】錠剤予製の作成と調剤
 以下に示す薬剤は、調剤時の利便性を考慮し、予製を作成、調剤をおこなう。
  • 抗がん剤治療の前投薬で投与するレスタミンコーワ錠10㎎ 3錠/包、5錠/包

 

Ⅱ.散薬

【1】賦形剤
  • 1包の重量が、0.2gに満たないものは、1包が0.2gになるように賦形剤を加える。
  • 賦形剤は乳糖を使用する。イスコチン錠はバレイショデンプンにて賦形をおこなう。
【2】錠剤粉砕・脱カプセル、脱SP包装
  • 錠剤が小さく、少量(0.25錠など)の粉砕など、調剤ロスが考えられる処方の場合は、秤量前に散剤鑑査システムを操作し、粉砕する薬剤が整数となるところまで、処方日数を増やしてから、調剤手順に従い、調剤をおこなう。余分な日数分は、調剤薬鑑査時に確認してから破棄する。
  • 散薬鑑査システムに粉砕指示が表示されない薬剤は粉砕不可となる。なお、薬剤の新規採用時に、その設定をおこなう。

Ⅲ.水剤

【1】投薬びんの選定

投薬びんは、500ml、300ml、200ml、150ml、100ml、60ml、30mlがあり、秤量する総量に近い投薬びんを選定する。
(例)
加水する薬剤の場合
●●シロップ  20ml 分3  7日分  → 150mlの投薬びんで加水する。
●●シロップ  20ml 分3  5日分  → 100mlの投薬びんで加水せず。

加水しない薬剤の場合
●●シロップ  20ml 分3  7日分  → 150mlの投薬びん。
●●シロップ  20ml 分3  5日分  → 100mlの投薬びん。

【2】秤量について

加水する薬剤の場合
メートルグラスで秤量をおこなう。

加水しない薬剤の場合
未開封のボトルでの払い出しが可能である場合は、未開封のボトルのまま払い出しをおこなう。
(例)

  • イトリゾール内用液1%20ml 分1 7日分 → 未開封のボトルのまま払い出し。
  • イトリゾール内用液1%20ml 分1 5日分 →100mlの投薬びんに入れて払い出し。
  • イトリゾール内用液1%20ml 分1 10日分 → 未開封のボトル140ml、残り60mlを60mlの投薬びんに入れて払い出し。
【3】加水(希釈)について

水剤の単剤処方で、加水する薬剤はない。約束処方時に加水をおこなうものがある。

●加水する薬剤 ※2022/06/01 時点ではない
     
●加水しない薬剤
アルロイドG内用液5% インクレミンシロップ5% イトリゾール内用液1%
ファンギゾンシロップ100mg/ml バルプロ酸Naシロップ5%「フジナガ」 ラクツロースシロップ65%
フェノバールエリキシル0.4% リンデロンシロップ0.01%  
【4】小分け調剤しない分包品
イソバイドシロップ70%分包 エビリファイ内用液0.1% カリメート経口液20%
スクラルファート内用液10% トレーランG液75g バルプロ酸シロップ5%「日医工」200mg/4ml
マグコロール250ml リスペリドン内用液1mg/1ml  
【5】遮光が必要な薬剤
インクレミンシロップ5% リンデロンシロップ0.01% ファンギゾンシロップ100mg/ml(原液を使用するとき)
     
     
【6】使用期限、保存期間の基準

加水した水剤は、冷蔵庫に保管して、14日間以内に使用する。
 原則、加水できる日数は7日分まで(保存剤使用していない、細菌汚染を考慮して)。残りの日数は原液で払い出す。ただし、患者本人での加水調製が困難と判断した場合は、加水して払い出すこととする。

【7】約束処方
グリセリン含嗽水

Rp.含嗽用ハチアズレ顆粒  5包(10g)  
  グリセリン        60ml     
  加水           ad.500ml

調製方法
1. 500mlの投薬びんにしき水をして、含嗽用ハチアズレ顆粒を入れ溶解する
2. 1.の投薬びんにグリセリン60mlを加える
3. 水を加え、全量500mlとし、混和する

キシロカイン含嗽水            

Rp.含嗽用ハチアズレ顆粒  5包(10g)  
  4%キシロカイン液    10ml     
  加水         ad.500ml

調製方法
1.500mlの投薬びんにしき水をして、含嗽用ハチアズレ顆粒を入れ溶解する
2.1.の投薬びんに4%キシロカイン液10mlを加える
3.水を加え、全量500mlとし、混和する

ハチアズレ含嗽水

Rp.含嗽用ハチアズレ顆粒  5包(10g)  
  水           ad.500ml

調製方法
1. 500mlの投薬びんにしき水をして、含嗽用ハチアズレ顆粒を入れ溶解する
2. 水を加え、全量500mlとし、混和する

 

ブ水

Rp.オピセゾールA液   6ml/day
  キョウニン水     2ml/day
  単シロップ      3ml/day
  加水          ad.100ml/day

調製方法
1. 「(2)内規 ①投薬びんの選定」にしたがい、選定した投薬びんに、白マジックで目盛りをする
2. しき水をして、オピセゾールA、キョウニン水、単シロップの必要量を入れる
3. 目盛りまで水を加え、溶解・混和をする ファンギゾン含嗽水                       

ファンギゾン含嗽水                       

Rp.ファンギゾンシロップ     10ml  
  加水             ad.500ml

調製方法
1. 500mlの投薬びんにしき水をして、ファンギゾンシロップを入れる
2. 水を加え、全量500mlとし、溶解・混和をする

●アヘンチンキの調製について
(1)加水の規定

・外来処方の場合
 原則、加水できる日数は7日分まで(保存剤使用していない、細菌汚染を考慮して)。残りの日数は原液で払い出す。
 ただし、患者本人での加水調製が困難と判断した場合は、加水して払い出すこととする。その旨をトーショー調剤システムの患者コメント欄に記載しておく。
 加水は、用法・用量に応じたメモリに合わせて加水する。

(原液で払い出す分について)
「投薬びんの選択」に従い、8日分以上の2本目からの分は、原液での払い出いしになる。調製後は以下のことをおこなう。
●投薬びんには、「水で薄めてからお飲みください」のシールを貼付する
●薬袋には、「注意!! このお薬は原液です。必ず薄めてから服用してください。薄めた後は、冷所で保管してください。保管時に浮遊物が発生することがありますが、生薬の成分で問題ありません。よく混和してからお飲みください」のリーフレットを入れる。

・入院処方の場合
 処方できる日数を7日分までとし、加水して払い出す。

(2)保管方法

・外来処方は、加水前、加水後ともに冷所保存とする。
・入院処方は、加水調製後であるが、麻薬金庫で管理するため、室温保存とする。

(3)投薬びんの選択と目盛りの仕方
 投薬びんは下記に従い選択する。目盛りは用法に従い、白マジックでラインを引く。

●「分3  7日分」までの場合
1日分    :100mL
2日分    :200mL
3、4日分   :300mL
5、6、7日分 :500mL

●「分3  8日分」以上の場合
8日分  :4日分(300mL)を2本
9日分  :5日分(500mL)と4日分(300ml)
10日分  :5日分(500mL)を2本
14日分  :7日分(500mL)を2本

●分2の処方の場合は、1日量を60mlとして、一番近い投薬びんを選ぶ。

●分1の処方は、1日量を30mlとして、一番近い投薬びんを選ぶ。

●その他の用法
 用法用量、処方日数を考慮して、投薬びんを選別する。秤量する原液の量が、採用投薬びんの上限量と一致した場合は、採用している投薬びんの一つ上の投薬びんを用いる。
【例】 分5 7日分
 14の目盛り(分3 14日分)を利用して、35回分のラインを引く。

(4)調製方法
  1. ① 水薬指示箋に、秤量の全量を赤字で記載し、サインをする
  2. ② 麻薬金庫から、アヘンチンキを必要量分出庫する
  3. ③ 「(3)投薬びんの選択と目盛りの仕方」に従い、投薬びんを選定し、白マジックで目盛りを付ける
  4. ④ 投薬びんに目盛りを付けたら、別の薬剤師が目盛りが正しいか確認をおこなう
  5. ⑤ メートルグラスで秤量し、④の投薬びんに入れ、目盛りに従い加水をおこない、よく混和する
  6. ⑥ 水剤用ラベルを貼る
  7. ⑦ 処方せん所定の欄の「」に押印またはサインをし、調剤薬鑑査へ払い出す

 

Ⅳ.外用剤

(軟膏つぼのふたへの記載について)
 軟膏つぼを用いる場合は、薬剤が、2種類以上あり、使用部位が2か所以上ある場合は、その部位をふたに記載する(例:肩、腰、患部、かゆいところ など)。部位が特に明記されていない場合は、混合した薬剤名を記載する。

プリビナ液0.05%の払い出し方法
プリビナ液0.05%は、点鼻薬として使用するため、30mlの点鼻容器に10ml充填する。